2023/07/06


「望んだ変化に戸惑う日のこと 」



面会にきた娘。

一昨日ぶりのはずなのに、今日はなんだか、お姉さんの顔をしているように思いました。

ここ数日、離れている時間が長いからか、赤ちゃんがいるからか、少し遠慮しているような、戸惑っているような様子にも見えました。
 

 
夜になってそのことをふと、思い返して、
私たちには(一時的と分かっているけど)少し距離ができてしまったかな、と不安になりました。

そしてなぜか、私はもう “ 娘だけのお母さん ” じゃなくてなってしまったんだ、なんて思考になり、そのことが悲しくて、悲しくて、たまらなくなってしまいました。

私たちの関係がもう一対ではなくなってしまったと、
なぜかそんなふうに考えて、涙が次から次へこぼれていきました。

自分が望んだ変化なのに。

嗚咽が止まらなくなり、酸素不足で脳が痺れるほど、泣きました。

自分がこの形がいいと、望んだはずなのに。

 

この夜は、生後3日の赤ちゃんより、泣いて泣いて泣いて、
一晩中泣きまくっている母親になったのでした。

 

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泣きながらミルクを与えるおかしな母親を気遣ってか、ちょっと多めの50ccのミルクをいつの間にか静かに全部飲み切って、そのまま眠りについている息子なのでした。

今回の入院で実は一番私を痛めつけたのは、陣痛でもなく、胸の張りでもなく、
娘と離れている時間だったのかもしれません。

産後で少し情緒不安定になっていたのかも。
とっても贅沢もの。


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もう来るかな、もう来るかな、と窓を覗いて待っていました。


2023/07/03


「夜が長い長い長い日のこと」


一人で過ごす病室での夜。陣痛が来ないとこのまま今夜も一人。

誰にも邪魔されず眠れる夜は、寝ることが嫌いな私にとって果てしなく長い。

早く、二人に会いたいな。

経験しているからこそ湧いてくる、痛みへの恐怖。

どんな痛みだったかはもう覚えていないけれど、
とにかく死ぬかと思った、という感想が残っているから陣痛のことを考えると恐くなる。



でも、この長い一人の夜が続くのは嫌だ。

会いたい気持ちが、恐れに勝る瞬間がわかった。
準備、おっけーだ。

 

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家族での写真が撮れなかったので。
最後の最後に、お腹の写真。

2023/07/2


「思いがけずボーナスタイムの日のこと 」


破水から18時間。

病院のベッドで待機しているけれど、なかなか陣痛が来ない。

「まだかーい」
とお腹に手を当てながら、娘が生まれてからの人生で、一番長い1人きりの自由時間を過ごしているんじゃないかと、ふと思う。

もしかしたら娘とこの子、2人ともがそれぞれに頑張って、この自由な時間を作ってくれているのかも。

せっかくのボーナスタイム。
今できることをやっておこう。

  

  


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ご飯が毎食美味しくて美味しくて。

2023/07/01


「もうおねえちゃんの日のこと 」



思いもよらない破水。
予定日より3週間も早い。

今朝やっと、入院グッズの準備に手をつけはじめたところだった。

妊娠後期になってからつねに、“早く出てきてほしい〜”と思っていたのに
いざそうなると全く心の準備ができていないと分かる。

とりあえず状況を見てもらうため、病院に行くことになったので、ばぁばに娘を迎えにきてもらう。

玄関で、

「ママちゃん、病院に行くからばぁばの家にお泊まりね」

と言うと、聞き分け良く少しも渋ることなくドアを出ていったので驚いた。 

私が出産に臨む心の準備をするのより、ずっとずっと早いスピードで、
娘はもうおねえちゃんになっていた日のこと。

 

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本当は明日、家族3人の写真を撮ろうと思っていたのだけれど、叶わず。
ちょっと後悔。
上の子との写真はギリギリにしない!が良さそうです。


2023/06/18


「天使だった日のこと 」



夫とケンカ。

私は夫に対してはどうしても「ごめんね」が言えない。
それが要因で、状況はますます悪い方へ。

夫は気分転換に外出していき、娘と2人で過ごしていると、突然
「さっきは怒っちゃってごめんね」と言ってきた。
(何に対してか思い当たる節がないけれど、娘はふとした時に突然謝ってくることがある。)

「ママちゃんもいつも怒っちゃってごめんね」と返して(娘には言える)、

「ママちゃん、上手にごめんねが言えないの。どうしたら上手に言える?」と、
すがりたい気持ちで聞いてみた。

すると

「きくちゃんみたいに強くなれば言えるよ!」

というセリフみたいな返答。
  

私、36ですけど… 完全に3歳の子どもの方が大人ですよ。

 
よく “ 子どもは親を助けるために生まれてくる ” と聞くけれど、ここまでそれを体感する出来事が起こるなんて…

ごめんねが言えるということは、“ 強いこと ” なんだね。 

 

有名な本で読むより、映画の名言として聞くより、何万倍も娘の言葉には威力があった。

しっかりごめんねが言える強い人になりたいな。
娘みたいに強くなりたいな。

なかなかごめんが言えなかったら、その度に今日のやり取りを思い出したい。


目の前の娘が、本当に天使のように見えた日のこと。



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ちなみに私と夫が言い合い?している(と言っても激しく口論してる訳でなくお互いの主張を述べている)時、娘はすぐさま3歳らしい仲裁に入ってくれました。

「やーめーてー!」
もっと大きい声で言うよ、せーの、
「やーめーてー!」とか、

魔法のステッキを振りながら
「ママちゃんも父ちゃんも、うんちけっけさんになぁれ、ウィッシュップ」とか。

優しくて、賢くて…
感心しながら “ ありがとう。ごめんね。” と思いました。

2023/06/13


「ちょっと想像してみる日のこと 」



明け方、早く目を覚ましてしまった娘の隣に寝そべって、背中をトントンする。

再び眠りについたと思ったら、今度はお腹の方が激しく動く。
少し痛くて、自分のお腹をトントンする。

2人になったら、こんなふうに手も忙しくなるのかしら、と想像する朝の日のこと。

2023/06/12


「よくわかってらっしゃる日のこと 」



横になっていると、臨月間近の体に馬乗りになって抱きついてくる娘。

「ちょっとダメダメ、降りて〜」と言うと

「だってママちゃん大好きなんだもん」

の言葉と尖った口。

よく分かってる。
諦めるのみ。

2023/06/06


「言えない折り合い弁当の日のこと」


夫婦での時間の使い方の配分が理不尽な気がして、馬鹿らしい気持ちが湧く時がある。明日の遠足のお弁当の中身を考えながら思った。

何にも相談してないけれど、お弁当を作るのは初めから私と決まっているのはなぜ?

今までそんなこと思ったこともなかったけれど、ちょっと疲れていたせいか、明日は父ちゃん弁当でも良くない?
と考えて、さすがに急すぎるから本気で提案するのはやめた。

だけどやっぱり気持ちは静まらないから、明日のお弁当はちゃんと作らないことに決めた。

自分の勝手なこだわりで、冷食は使わない、お惣菜に頼らない、と決めていたけれど、もう明日はスーパーのおかずを詰めちゃおう。

ハンバーグはこねない。ブロッコリーも茹でない。

私の些細な苛立ちに、とばっちりを受ける娘には申し訳ないと思うけど、前回も残してきたし、前々回も残してきたし。
むしろお惣菜の方が美味しいのかも、と申し訳なさ自体に開き直った。

お惣菜のハンバーグは売っておらず、唐揚げ、きんぴら、煮豆を買って、残り物のハヤシソースをかけたパスタ、かぼちゃ、ウィンナーを焼くだけ、作り置きのきゅうり漬け、プチトマト、ぶどうを詰めるだけ。
(少量のパスタを茹でたのが悔しい気がしてくる笑)

あっという間に出来上がって、見た目もばっちり。
いつもとはちょっと違う、完成時の満足感。笑

さらに私がお弁当を作っている風だったからか、何も言わなかったのにリュックや着替えの用意はぜーんぶ父ちゃんがやってくれ、思った何倍も楽な遠足の朝になった。

用意されているお弁当を見てから、家を出発するまでずーっとお弁当のことを気にし、食べるのを心待ちにしている様子の娘には、少し後ろめたい気分になったけれど、今日はこれで良し、とした。

頑張らなくて済んだことで、当てどころのないイライラも大きくならずに消えたから。

(帰ってきて、結局完食じゃなかったと知って、また少しホッとした。)

手抜き弁当、じゃなくて、折り合い弁当。
未熟者の私には、これからも頼るべき存在だと思った日のこと。



—————— 数日後、この話に続きができた ——————

遠足から1週間後、園の懇親会があった。

先生から食の大切さに絡めて、お弁当の話が出た。

「このクラスのお母さんたちのお弁当は、みーんな手作りで、美味しそうで、本当にすごいです!私、驚きました!」

気まず過ぎて、思わず笑った。

どうかどうか先生がうちのお弁当を見ていませんように(笑)

(先生のお褒めの言葉のおかげで、私のプチイライラは、完全に昇華されていったのでした笑)

2023/06/04


「朝食ドーナツの威力、の日のこと 」



朝ごはんはドーナツにしようと言うと、ものすごく寝起きがいい。
エプロンまですると言い、ドーナツ屋さんに即変身。



  



大人にとってもドーナツの威力は抜群で・・・

3週連続、朝ドーナツなここ最近の日のこと。



朝食ドーナツは “ 簡単、美味しい、子どもがすぐ起きる、朝なので罪悪感0 ”
良いことだらけ、みんなハッピー(笑)