2023/09/17


「おしゃれのモチベーションの日のこと」


最近洒落っ気づいてきた娘。
休みの日には必ずドレス(ワンピースのことをそう呼ぶ)をリクエストする。

 
ある日「なんでママちゃんはいつも同じ服なの?」と。

「すいません。。。苦笑」
普段の服装のサボり具合をよーく見られていた。


ほとんど会う顔は変わらないし、抱っこすればすぐ足形はつくし、行き先は保育園とスーパーくらいで、張り切っておしゃれする気力は湧かず。
昨日着た服と被らないことにだけ気をつけて、3着くらいで1週間を過ごす。(笑)

そんな時娘から掛けられたこの言葉に、せめて休みの日くらい、手抜きはやめるか、と思った。

そして、そう心がけるようになってからのある休日。
「ママちゃんおしゃれ〜、似合ってる」
「ほんと?似合う?いぇ〜い」

二人で親指を上に突き出す。

おしゃれ心が芽生えた女子が身近に誕生したことで、油断できない状況になったけれど、同時に女友達のような関係性も出てきてなんだか楽しい。

これからもズボラなママちゃんを注視して、モチベーションアップを

2023/08/28


「父の教えを活かすの日のこと」


景品でもらったバスケットボールのおもちゃ。

なかなかゴールにボールが入らなくてヤケを起こしそうになっている娘に、父ちゃんは「諦めないこと」の大切さを説いた。


その日の夜。
寝る時に付けている父ちゃんのアイマスクが紛失。あちこち探すけれど見つからず、徐々に苛立ってくる父ちゃん。早く寝たくて、イライラは加速。
ぶつける先のない父ちゃんの怒りの矢が部屋中に放たれている感じだった。

すると娘が、
「さっききくちゃんがボールやった時、父ちゃん諦めないって言ったじゃん」

3歳児に諭され自分の発言で自分の首を絞めた父ちゃん、返す言葉もなく。笑

(ママちゃんは心の中で、娘に対してあっぱれの拍手喝采。笑)

2023/08/21


「しゃがむから飛べる日のこと」


先々週くらいからまた「保育園行かない」が始まった。

夜寝る前に「明日保育園ある?」と聞き、朝起きたら「今日保育園ある?」と聞く。「あるよ」の返事がスイッチみたいに、その都度保育園行きたくないと泣く。


今回の行きたくない理由は、プールがいやだから。
プールの何がいやなのか尋ねると、水が怖いとのこと。

娘はまだ大人と手を繋いでいないとプールに入ることができない。

この間、プールの引率に行って驚いた。
みんな臆せず水に入っていき、数秒間潜ったり、先生2人が手を繋いで水中に作る手のトンネルをくぐったりする子もいる。

1人で水に入れないのは娘だけだった。

そんな状況をついこの間自分の目でも見てきたので、確かにプールの時間、ちょっと辛いだろうなと思った。(手を繋いで水に入れば、楽しく遊んではいるのだけれど)


週末が終わり、保育園が始まる月曜の朝。
案の定、登園不可を訴え涙を流す娘。

「先生にプールに行かなくてもいいか聞いてあげる、プールがいやですって言ってあげる」という約束をしたら納得をして車に乗ってくれた。
(私は最初、今日雨降るからプールないよ、と嘘をついて連れて行こうとしたが、そういういい加減な方便はやめた方がいいと旦那に諭された)

約束通り、先生に娘の事情を話し、あとはお任せした。


その日のお迎え時、今日のプールの様子を先生に伺うと、なんと手を離して1人でプールに入ることができたとのこと。
登園前あんなに泣いて嫌がっていた、あの君はどこへ行った?

親の心配を裏切り別人になって戻ってきた。

ふとメンタルリープという言葉が思い浮かんだ。
(1ヶ月半の2人目育児の中で、最近ちょうどこの言葉を目にした所だった)

娘はとっくに赤ちゃんではないけれど、今朝のぐずりは、この大きなジャンプのためのしゃがみ込みだったのかもしれないと考えてみたら、なんだかすごく腑に落ちた。

あの涙は、自分の壁を越えるための覚悟と決意の表れだったと見方を変えたら、“勘弁してくれ〜”から、“全力で応援しなきゃ!”に、私の気持ちも180度変わった。


この先もまたすぐこういうやり取りが発生するだろうけど、その時は、大きな壁を大きなジャンプで一気に越えていく娘の姿を想像して、私は応援席一列目に座っている気持ちで見守っていきたいと思った日のこと。

2023/07/30


「3歳4ヶ月2日のなぜ?とその答えの日のこと」


「ねぇ月が車についてくるよ、何で?」

昔、子どもだった私が抱いた疑問を娘も不思議に思う日が来るとは。
(多分その時私は年長くらいにはなっていた気がするけど)

同じ感性が備わっていることの小さな証明みたいな気がして嬉しくなる。


「何でだろうねぇ?」
正確な理由をいまだによく知らない私が言うと


「ん〜。

きくちゃんが可愛いからじゃない?」


お月さん、ただのストーカーじゃん笑


いつかの私と同じ発見をした娘、3歳4ヶ月2日の日のこと。


2023/07/10


「たまらない日のこと 」

弟が家に来てからの娘は、早速世話焼きねぇさんをしています。

泣けばミルク?と私に確認し、朝は目が開いたかと思ったら、すぐにシャッキリ立ち上がり弟のもとへ。

掛けたそばから短いキックで剥がれるおくるみを、「なんでよー」と言いながら何度も掛け直してくれたり。

ヒヤヒヤするようなハグと、小さな口も鼻も塞がれる危険な頬ずりで、愛情表現も欠かしません。
 

 

そして、「この子、たまらなく可愛い」と目を細めます。
(たまらない、なんてどこで覚えてきた?)

 

一方の弟は、両足をまっすぐ伸ばし、頭を左右にフリフリ、
こちらもたまらない様子で、かなわない抵抗をその度に繰り返しています。




2023/07/06


「望んだ変化に戸惑う日のこと 」



面会にきた娘。

一昨日ぶりのはずなのに、今日はなんだか、お姉さんの顔をしているように思いました。

ここ数日、離れている時間が長いからか、赤ちゃんがいるからか、少し遠慮しているような、戸惑っているような感じにも見えました。
 

 
夜になってそのことをふと思い返して、
私たちには(一時的と分かっているけど)少し距離ができてしまったかな、と不安になりました。

そしてなぜか、私はもう “ 娘だけのお母さん ” じゃなくてなってしまったんだ、なんて思考になり、そのことが悲しくて、悲しくて、たまらなくなってしまいました。

私たちの関係がもう一対ではなくなってしまったと、
なぜかそんなふうに考えて、涙が次から次へこぼれていきました。

自分が望んだ変化なのに。

嗚咽が止まらなくなり、酸素不足で脳が痺れるほど、泣きました。

自分がこの形がいいと、望んだはずなのに。

 

この夜は、生後3日の赤ちゃんより、泣いて泣いて泣いて、
一晩中泣きまくっている母親になったのでした。

 

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泣きながらミルクを与えるおかしな母親を気遣ってか、ちょっと多めの50ccのミルクをいつの間にか静かに全部飲み切って、そのまま眠りについている息子なのでした。

今回の入院で実は一番私を痛めつけたのは、陣痛でもなく、胸の張りでもなく、
実は娘と離れている時間だったかもしれません。

産後で少し情緒不安定になっていたのかも。
とっても贅沢もの。


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もう来るかな、もう来るかな、と窓を覗いて待っていました。


2023/07/03


「夜が長い長い長い日のこと」


1人で過ごす病室での夜。陣痛が来ないとこのまま1人。

誰にも邪魔されず眠れる夜は、寝るのが嫌いな私にとって果てしなく長い。

早く、2人に会いたいな。

経験しているからこそ湧いてくる、痛みへの恐怖。

どんな痛みだったかはもう覚えていないけれど、
とにかく死ぬかと思った、というのが記憶にあるから考えると恐くなる。



でも、この長い夜が続くのは嫌だな。

会いたい気持ちが勝る瞬間がわかった。
準備、おっけー。

 

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家族での写真が撮れなかったので。
最後の最後に、お腹の写真。

2023/07/2


「思いがけずボーナスタイムの日のこと 」


破水から18時間。

病院のベッドで待機しているけれど、なかなか陣痛が来ない。

「まだかーい」
とお腹に手を当てながら、娘が生まれてからの人生で、一番長い1人きりの自由時間を過ごしているんじゃないかと、ふと思う。

もしかしたら娘とこの子、2人ともがそれぞれに頑張って、この自由な時間を作ってくれているのかも。

せっかくのボーナスタイム。
今できることをやっておこう。

  

  


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ご飯が毎食美味しくて美味しくて。

2023/07/01


「もうおねえちゃんの日のこと 」



思いもよらない破水。
予定日より3週間も早い。

今朝やっと、入院グッズの準備に手をつけはじめたところだった。

妊娠後期になってからつねに、“早く出てきてほしい〜”と思っていたのに
いざそうなると全く心の準備ができていないと分かる。

とりあえず状況を見てもらうため、病院に行くことになったので、ばぁばに娘を迎えにきてもらう。

玄関で、

「ママちゃん、病院に行くからばぁばの家にお泊まりね」

と言うと、聞き分け良く少しも渋ることなくドアを出ていったので驚いた。 

私が出産に臨む心の準備をするのより、ずっとずっと早いスピードで、
娘はもうおねえちゃんになっていた日のこと。

 

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本当は明日、家族3人の写真を撮ろうと思っていたのだけれど、叶わず。
ちょっと後悔。
上の子との写真はギリギリにしない!が良さそうです。