2023/09/22


「川の字の順の日のこと」


寝る時の布団の並びは、右から父ちゃん、娘、私、弟。
でも今日は、私と弟の間に入ってきた娘。

こっち側で寝るの?とたずねると
「だってママちゃん、きくちゃんの方見てくれないんだもん。」


まだ小さくて何かと心配な弟の方へ、体を向けて寝ることが多くなっていた私。

その視界に入るには、と考えて、順番を変えることを思いついたのであろう娘。

賢いと愛おしいが混ざって、笑った。

2023/09/21


「繋ぐ手を思う日のこと」


スーパー、図書館、保育園の送り迎え。
近頃、娘のほうから私の手を取ることが、なんだか少なくなったような気がしていた。

でも私はいつもの習慣だからなのか、手を握っていないことが不安だからなのか、
はい、とつい手を差し出してしまう。

私が、はい、と手を出したその時、娘はちょうど興味のあることに向かって走り出そうとしていたところだった。

手を握り返してくれたけれど、ハッとする。
私のいつもの癖が、娘のしなやかな勢いを、制してしまったのではないか。

足の先に広がる大きな大きな世界に、娘が自力で駆け出そうとするのを、私が手を引っ張て止めてしまった、そんな情景が目の裏に浮かんだ。


私の半径何十センチが娘のテリトリーではもうとっくになくなっていて、娘のいる世界は日々、日々、こちらが想像できないくらい大きくなっているのかもしれない。

その世界がぐんぐん広がって、気になる方へ一目散に走り出していくのを、この手は決して邪魔してはいけない、と静かな寂しさよりも先に、つよく思った。

2023/09/17


「おしゃれのモチベーションの日のこと」

最近洒落っ気づいてきた娘。
休みの日には必ずドレス(ワンピースのことをそう呼ぶ)をリクエストする。

 
ある日「なんでママちゃんはいつも同じ服なの?」と。

「すいません。。。苦笑」
普段の服装のサボり具合をよーく見られていた。


ほとんど会う顔は変わらないし、抱っこすればすぐ足形はつくし、行き先は保育園とスーパーくらいで、張り切っておしゃれする気力は湧かず。
昨日着た服と被らないことにだけ気をつけて、3着くらいで1週間を過ごす。(笑)

そんな時娘から掛けられたこの言葉に、せめて休みの日くらい、手抜きはやめるか、と思った。

そして、そう心がけるようになってからのある休日。
「ママちゃんおしゃれ〜、似合ってる」
「ほんと?似合う?いぇ〜い」

二人で親指を上に突き出す。

おしゃれ心が芽生えた女子が身近に誕生したことで、油断できない状況になったけれど、同時に女友達のような関係性も出てきてなんだか楽しい。

これからもズボラなママちゃんを注視して、モチベーションアップをお願いします。