「天使だった日のこと 」
夫とケンカ。
私は夫に対してはどうしても「ごめんね」が言えない。
それが要因で、状況はますます悪い方へ。
夫は気分転換に外出していき、娘と2人で過ごしていると、突然
「さっきは怒っちゃってごめんね」と言ってきた。
(何に対してか思い当たる節がないけれど、娘はふとした時に突然謝ってくることがある。)
「ママちゃんもいつも怒っちゃってごめんね」と返して(娘には言える)、
「ママちゃん、上手にごめんねが言えないの。どうしたら上手に言える?」と、
すがりたい気持ちで聞いてみた。
すると
「きくちゃんみたいに強くなれば言えるよ!」
というセリフみたいな返答。
私、36ですけど… 完全に3歳の子どもの方が大人ですよ。
よく “ 子どもは親を助けるために生まれてくる ” と聞くけれど、ここまでそれを体感する出来事が起こるなんて…
ごめんねが言えるということは、“ 強いこと ” なんだね。
有名な本で読むより、映画の名言として聞くより、何万倍も娘の言葉には威力があった。
しっかりごめんねが言える強い人になりたいな。
娘みたいに強くなりたいな。
なかなかごめんが言えなかったら、その度に今日のやり取りを思い出したい。
目の前の娘が、本当に天使のように見えた日のこと。
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ちなみに私と夫が言い合い?している(と言っても激しく口論してる訳でなくお互いの主張を述べている)時、娘はすぐさま3歳らしい仲裁に入ってくれました。
「やーめーてー!」
もっと大きい声で言うよ、せーの、
「やーめーてー!」とか、
魔法のステッキを振りながら
「ママちゃんも父ちゃんも、うんちけっけさんになぁれ、ウィッシュップ」とか。
優しくて、賢くて…
感心しながら “ ありがとう。ごめんね。” と思いました。