「ポップコーンに泣かされる日のこと」
バァバ、ジィジと泊まりでディズニーリゾートへ行った娘。
パークで買ったホップコーンがとても気に入ったらしく、テレビ電話の最中も
自慢しながらバクバク食べていた。
次の日も別の味を買ってもらい、でも
「家族に持って帰りたいから、少し残しておく」と言ったそう。
「おみやげにまた買うから全部食べていいよ。」とバァバ。
「また買う?」
「買うよ。」
でも結局30分待ちのポップコーンを買えるガッツも時間的余裕もなく、
帰りのバスに乗った御一行。
バスの中で、ポップコーンを買うことを忘れたと思い出した娘。
“ママとパパには他のお土産を買ったよ、と言ってもどうしてもホップコー
ンを食べさせたいみたいで、買わなかったのを悔やんでるよ。きくちゃんの
気持ちを考えると涙が出るね”
到着時刻を尋ねた私に、母からLINEの返信で、そんなやりとりがあった事が
伝えられる。
実家で皆の帰りを待っていた私。
静かな部屋で一人、キャラメルポップコーンに泣く日のこと。