「たまらない日のこと 」
弟が家に来てからの娘は、早速世話焼きねぇさんをしています。
泣けばミルク?と私に確認し、朝は目が開いたかと思ったら、すぐにシャッキリ立ち上がり弟のもとへ。
掛けたそばから短いキックで剥がれるおくるみを、「なんでよー」と言いながら何度も掛け直してくれたり。
ヒヤヒヤするようなハグと、小さな口も鼻も塞がれる危険な頬ずりで、愛情表現も欠かしません。
そして、「この子、たまらなく可愛い」と目を細めます。
(たまらない、なんてどこで覚えてきた?)
一方の弟は、両足をまっすぐ伸ばし、頭を左右にフリフリ、
こちらもたまらない様子で、かなわない抵抗をその度に繰り返しています。