「夜が長い長い長い日のこと」
一人で過ごす病室での夜。陣痛が来ないとこのまま今夜も一人。
誰にも邪魔されず眠れる夜は、寝ることが嫌いな私にとって果てしなく長い。
早く、二人に会いたいな。
経験しているからこそ湧いてくる、痛みへの恐怖。
どんな痛みだったかはもう覚えていないけれど、
とにかく死ぬかと思った、という感想が残っているから陣痛のことを考えると恐くなる。
でも、この長い一人の夜が続くのは嫌だ。
会いたい気持ちが、恐れに勝る瞬間がわかった。
準備、おっけーだ。
——–
家族での写真が撮れなかったので。
最後の最後に、お腹の写真。